「減塩」の言葉はよく耳にしますが、1日に何グラムまでであれば、食塩を摂っても良いのでしょうか。
食塩摂取量の目標値
食塩(塩化ナトリウム)として摂取されたナトリウムは、体内の細胞の水分量を適切に保つ等の機能があります。
通常の食生活では不足する可能性はほとんどありませんが、摂り過ぎることにより高血圧症や脳血管疾患、心疾患、胃がんなどの生活習慣病のリスクが高くなるとされており、摂りすぎには注意が必要です。
日本人の食事摂取基準
「日本人の食事摂取基準2020年版」では、食塩摂取量の目標 量として1日当たり成人男性は7.5g未満、成人女性は6.5g未満と設定されています。(性・年齢別の目標量は、下部表をご参照ください。)
また、高血圧の予防・治療のためには、1日当たり6g未満の食塩摂取量が望ましいと考えられています。
愛媛県が目指す食塩摂取量(1日あたり平均値)
令和4年県民健康調査結果より、20歳以上の県民1日当たりの食塩摂取量の平均値は、男性11.0g、女性9.3gでした。
第4次愛媛県食育推進計画では、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の目標量を参照し、県民の食塩摂取量を7.0g未満にすることを目標としています。
【日本人の食事摂取基準2020年版】
食塩相当量(g/日)の目標量
男性 | 女性 | |
1~2歳 | 3.0未満 | 3.0未満 |
3~5歳 | 3.5未満 | 3.5未満 |
6~7歳 | 4.5未満 | 4.5未満 |
8~9歳 | 5.0未満 | 5.0未満 |
10~11歳 | 6.0未満 | 6.0未満 |
12~14歳 | 7.0未満 | 6.5未満 |
15~17歳 | 7.5未満 | 6.5未満 |
18~29歳 | 7.5未満 | 6.5未満 |
30~49歳 | 7.5未満 | 6.5未満 |
50~64歳 | 7.5未満 | 6.5未満 |
65~74歳 | 7.5未満 | 6.5未満 |
75歳以上 | 7.5未満 | 6.5未満 |
※高血圧及び慢性腎臓病(CKD)の重症化予防のための食塩摂取量は、男女とも6.0g/日未満とされている。